ジングルベルが鳴る前に

昨日は午前中、上海在住の弁護士の方に4年生の授業においでいただき、「社会へ出るに当たってのアドバイス」と題してお話をしていただきました。これまで歩んでこられた道のりや、コンテンツビジネスと中国のこれからなど、普段聞くことのできない貴重
で面白いお話を聞かせていただきました。

そして、夜は、外国語学部のクリスマスディナーと、お誘いいただいた上海のご近所女子の会。ブログが取り持つ不思議かつありがたいご縁でした。お誘いくださったUさんはもう3年ぐらいご覧下さっているということ。ブログが繋いでくれるご縁というのはこれまでもありますが、上海でご近所になるといのは、またなんという巡りあわせなのでしょう。
ご出席の多くは上海、中国の長い女性の方8名。Nice to meet you .
お店はチュニジア料理で、スパイシーかつまたどこか不思議なお食事もおいしく楽しい会でした。中でも、乾燥モロヘイヤと羊のスープにびっくり。ひなたな香りと香辛料で嫌いな羊がほとんど分らないほどでした。

さて、昨夜のチュニジア料理屋さんでもう一つ忘れられない思い出。

お店が一階で、みなさんお手洗いはお店の奥に行かれるので奥だと思っていたら、
その先、「4階です」と。

しかも、
「このエレベーターに乗っていってください」と。「は?」

まるで村上春樹の小説みたい。エレベーターにのってチュニジアのトイレに行く。
上がってみると、何の→とか指示もない。人もいない。おーい。

だれもいないからちょっとこわい。結局勇気をだしてぐるっと探してみると、エレベーターと背中合わせのような位置にありました。
ふつうこういう位置関係にトイレってあるでしょうか?すごく不思議でした。

実は、その前に、かなりのぼけぼけミス。

巻きもどして、

「え?エレベーターにのってトイレに行くんですか?」と驚きつつ、一人エレベータに乗り込み4階の「4」を押しました。

2回か3回押したのですが、扉が閉まる様子がない。おかしいなぁ。

良く見ると、数字の上に、三角のボタンがある。かすれた△です。

あ、これが上にいくという意味かなと考えたかどうか、指はもうおしていました。
何も起こらないから2回か3回。

何も起こらないから、
もう一度よく見ると、△は、かすれたベル形。
きゃーその上にEmergency bellと書いてあるではありませんか。
やっちゃった―。

私が押したのは「非常ベル」でした。


あわててお店の方やご一緒の方に訳を言って、エレベーターの方に来ていただくと、アニハカランヤ、管理人のおじさんが、ぶつぶついいながら現れました。

「不好意思,按錯了。(すみません押し間違えました)」

こちらのエレベーターは止まっているから、その隣のにのりなさい。
非常ベル押さないようにね、と。

あ〜恥ずかしい。冷や汗もの、と思いつつも、乗り換えたエレベーターにもかすれた△が。
案外間違えてる人が多いって言うことか、或いはベルを鳴らすことがあるの?

お店は日本人の方が、チュニジアに旅をされ、チュニジア人のご主人と恋に落ち、上海で始めたお店だそうです。
ご主人はベル族の方で、お店の名前はベルベルでした。(本当ですよぉ)