二つの異空間と小さなストーブ

mklasohi2013-11-30

上海にも冬が訪れました。
もみじが色づき、プラタナスとおひさまで陰を作っています。

昨日もまた、上海戯劇劇院で、紹劇による「西遊記孫悟空三打白骨精」を見てきました。演目は定番で、61年には毛沢東も北京で見ている演目。
悟空には、妖怪だとわかるから、三度、打つが、それが見抜けぬ三蔵法師に止められ、破門までされてしまう。
わからぬ上司に悔し涙する悟空の姿が人々の共感を得る部分もあるでしょう。悟空を放逐した三蔵ははたして白骨精に食べられそうになり、すまなかった悟空、肩を落とす。そこに救いに現れる。
安い席だったので、周りはおじさんたちばかりでしたが、ハオッと声をかけるそういう雰囲気に巻き込まれるのがやはりよいです。それから、もっといえば、フランスの小さい町の劇場で京劇でも見ているような、文化と街という装置の2つのずれた異空間性が魅力を添えています。

終わって、帰り道に12時まで開いているお店で、肉の細切り焼きそばを食べましたv。そんなお店でも、どことなく、歴史と今が再現されているような気配がある。
家は豪邸でないことは言わずとしれたことですが、周りの環境を考えたら十分で、欲が言えるなら、たまに高いところから眺めてみたいと思う4階だてです。


木曜日は、陝西南路×淮海中路のデパート街へ買い物に行きました。中国最大のユニクロも9月末にオープンし、銀座のような味わいの通りで、老舗の食品店もあり、品物の国際度も一段と高い。それさえが伝統であるというような通りでした。
歩いたり、バスに乗ったりでいろいろな道を覚えました。

もちろん楽しいことばかりではなく、今週は大ストレス事件が発生し、神経疲れがやや残っています。気分転換には遊びにいくことと課題をこなすこと。
 
ウィークデーは、朝も早くて、大学の行き帰りと、準備などでどうしてもばたばたとしていて、日記とは名ばかりなことになっておりますが(笑)。
朝6時45分ぐらいにこの赤門の中からバスはミンハンへ出発します。授業が終わればmミンハンキャンパスからまたこの門の中へ戻ってきて、また門をくぐって家へ帰ります。そういう繰り返しにもいつのまにやら、慣れました。
 

急に訪れたかのような上海の冬。
小さい書斎では、足元で太陽のように明るい小さなストーブで部屋中が暖かいし、淮海路の百盛(PARKSON)デパートの地下で見つけた中国製冷凍さつま揚げで、今夜はおでんもどきを作りました。


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