スメドレーの空

mklasohi2013-12-04



 日曜日は上海歴史散歩会に参加。ちょうどフランス租界を回るというテーマだったので、建築探偵団のように、1930年代に建てられた教会、女性ジャーナリストスメドレーが住んでいた呂班アパート、周恩来が見張られていた「周公館」や、孫文の屋敷、復興公園(旧フランス公園)などなどを、日本人の参加者や「上海の日本文化地図」の著者・東華大学教授陳祖恩先生と見て回わる3時間。散歩と、先生のご解説などで勉強にもなりました。
道みち驚いたのは、昔の外国人アパートの中庭などに、30-40人の日本人が入って写真を撮っていても、まぁ外国人観光客かというような顔で、警備の人も住人も見とがめないこと。さぁ武漢だったらどうでしょう。あんたら何してると怒って出てくるでしょう。陳先生におたずねすると、これが上海人が都会人である証拠だということでした。



 当日は上海マラソンのあった日。
 ここ2週間ほど、空気が悪く、おとといの上海はpm2.5が303マイクログラムの厳重汚染。日本の環境基準は35以下ですから、空気清浄機を買った方がいいのかなぁ…、と学生に言ったら「お金持ち」と言われました。確かに空気清浄機は冷蔵庫が買える値段、大卒初任給ほど。
 とりあえず、薬局で竹炭のマスクを買いました。これでは防げないという話もありますが、すこし舌に刺激をここ2日感じていたのですが、マスクをするとやはり軽減しますから、それなりに有効ではないかと思います。可愛くもない、ブルーのチェック柄。マスクが模様つきなのは、白を忌む中国人の趣味かなと思います。
 今朝の通勤バスから見る空も「五里霧中」でしたが、午後からは150程度に落ち着いてきて、紅葉や黄葉が目に映えます。ちなみに、汚染度チェックサイトで見てみると、山東省や南京あたりが今日は悪いですね。



 昨日は帰りのシャトルバスでフランス人の数学の先生と一緒になりました。旧フランス租界はパリのようですか?と聞くと、いいえ、かなりちがいますね、建物の高さが低いですよ、もちろんフランスと言っても、中国と同じく、パリやリオン、マルセーユでは街のたたずまいも違いますが、ということでした。
アジアでも中国でも、フランスでもない不思議で面白い街。せっかく美しい街、空気も美しく。


そうそう、昨日は英国のキャメロン首相がメインキャンパスで講演、元NBAバスケット選手ヤオミンがミンハンキャンパス新体育館に来たということでした。ヤオミンは今、交通大学の(名誉)学生ですね。