マダムヤン

mklasohi2013-09-09

マダムヤン。というより、ヤン(楊)おばさんという感じの、2度ほど話をした同じアパート三階の住人。
越してきてすぐ、共有の階段があまりに汚いので、私が掃除をしていたこともご存じだった。昨日は出かけるときに、階段のごみを紙で拾い、ごみ袋に入れながら階段を下りていると、でてらして、
「そんな手でつまんだら、だめよ。埃の中にも黴菌がいるし、病気になるわよ。やめておきなさい。自分の部屋の前だけきれいにしておけばいいのよ。誰も階段なんか掃除しないから、汚い。ここは日本じゃないのよ。何が落ちているかわからないから、だめよ掃除しちゃ」
…。

アパートのそれぞれの内装はもとより、ドアの素材・様式まで全く違う。ドアを見るだけで、モザイク模様のように個人主義的個性的。

ヤンおばさんは、結局のところとても親切。病気になったら損と教えてくださっている。
「では、一度水をまいたらどうでしょう?」というと、
「水なんかまいて、どこかの家に水でもかかったら、もっと大変」と。
…。
皆でちょっと気をつければ済むことかなと思うけれど、公共の美はかくして保たれにくい背景がある。



若い大家さんから、
「有るのは本だけ…」と驚かれた状態から、足つきアイロン台(189元)も増えました。鍋釜の類はまだ…当分は外で。

写真は天平路の小さくて古い「履物屋」さんのウインドーにあった麻に刺繍の施された靴。
老上海のモダンガールが穿いていたような靴。足元をひもでバレリーナ―のように結ぶんです。


あすから授業。仕事モード突入です。