もっと雑踏

mklasohi2013-09-06

やっとネットも開通しました。新居からの第一報です。

おととい夜、大学メインキャンパスから歩いて10分ぐらいのところにアパートを見つけました。さまざまな様式の部屋を12軒ぐらい見たでしょうか。2日目は自力更生、足が棒になりました。
結局選んだのは、摩天楼的アーバンライフではなく、古い居住区です。ここから郊外にある外国学部に通います。メインキャンパスのそばは旧フランス租界で、宋慶齢の故居にも歩いて行けます。大学バスで40分ぐらい、早起きは大変ですが、それだけのことはあるだろうと思います。

武漢の租界より、こざっぱりとしています。外国人の目にずっとさらされてきたからでしょう。いろいろと聞こえてくるのは、上海語だけではなく、移民(地方出身者)も多いようで、なまりのある普通語や、なまりのある上海語だったりします。
また有名な調査ではありませんが、場所によっても、聞こえてくる言語が違い、メインキャンパス内のファミマはちょっとなまりある普通語、外の小さなコンビニ用の店ではヌンホウ(二―ハオ)に始まり、上海語で値段を言われたので、おおっと戸惑いました。
上海人はケチだといいますが、そういう外から来た人は、もっと外から来た人に親切です。

安徽省出身兄弟の不動産屋さん、2代前が同じ祖貫(本籍地)の上海人の若い大家さん夫婦(何をやったらセカンドハウスを持てるほど金持ちになるのかかなぁ。株かなぁ?)、興味深そうに話かけてくるご近所の人たち、タクシーを待っていると「そりゃ動物園のほうだよ」などと道を教えてくれる伯父さん。

今日、乗ったタクシーの運転手さんは、上海は10の区に分かれていて、言葉は市の中心と郊外でちょっと違うよ、などと教えてくれました。人はいつも何かを教えてくれるものだと改めて思いました。

おとといの夜は布団ややかんなどを買いに閉店近いカルフールへ行きました。すると、色選びなど決めかねている私に、サイズや値段について根気よく説明してくれ、タクシーに乗っても持ち切れないかなぁ…と心弱くなっていると、レジの出口で!待っていて、布団の箱にシーツなどをどんどんギューギューに入れ数を減らし、持ちやすくしてくれたカルフールの「プロの店員」さん。そこから出て捕まえたタクシーの運転手さんもほとんどワンメータ程度にも関わらず、厭うことなく、小さい居住区の中まで車を入れてくれた。「強生タクシー」、ここと「大衆タクシー」は乗って安心なタクシー会社だということです。

概ね武漢より民度が高く、親切。もちろん海千な感じのブテックのおばさんやら、外貨を替えに入った工商銀行のフロアー係のありえない態度の悪さとかいろいろですが、武漢人、湖北人と地方からの学生たちで構成された前の環境より、外国人も含めてもっと雑踏、さまざまな人が住んでいる感じがあります。

華科大では、郊外のキャンパス内に住み、四季折々をキャンパスの森の中で過ごし、たまに街にでるというような静かな暮らしでした。もっと、雑踏の聞こえるところ、そしてそういう街の片隅で、仕事の準備をし、通う。
たまに何かを発信していく、そんな感じでしょうか。


授業は来週10日からです。