幸福感

mklasohi2012-11-29

ちょっと前になりますが、11月初めに、中国「もっとも幸せな都市2012年版」がでて、青島、杭州、恵州がトップ3で、広州42位、北京96位、上海99位で、武漢は100位内にも入っていないようでした。基準は、認知度、帰属感、安定感、満足感など。
確かに海辺の町青島は美しい所でしたね。私は、北京なども好きなのですが、地方から出てきた人たちに優しくない、交通渋滞のひどさなどが原因にありそうです。

さて、今日は東キャンパスで授業だったので、そのあと用事もあって、学生たちの寮が立ち並ぶあたりの、一角の清真食堂で晩御飯。またモスリム食堂?とだれかにいわれそうですが(笑)

モスリム食堂はキャンパスの西に一つ、東に一つそれと学生たちが「絶望坂」と呼ぶ坂のあたりに一つあります。小麦粉の来た道、コシのある麺がなんといっても魅力。
今日は牛肉めんではなく、ウルムチでも食べた「撹麺(バンミエン)」と呼ばれる、具ののった麺。スープはありません。ちょうど讃岐うどんのような太さとコシです。
花模様のスカーフをかぶった中央アジア系の女性が麺を手にとってぎゅっと手切りで器にいれて、ジャガイモのなどの具をのっけて出していました。どこの出身ですか、なんて聞く暇はありません。順番は守られていたものの学生でごった返して、ちょっと後悔。寒くなると皆、麺類が恋しくなるのでしょう。


写真は、その東の清真食堂の隣にできた、鍋物屋さんと小さな商店街。日の暮れた通りを明るく照らしていました。鍋物屋さんの店名は「品三鍋」。声調はちょっと違うものの「品三国」つまり、三国志の人物を品定めするという意味と同じ発音。三国火鍋というチェーン店に対抗し、かつ鍋物を味わうといった意味を含めて付けたのでしょう。店の名のなぞ解きは楽しいです。今度だれかを誘って食べに行ってみたいと思います。


元に戻って、武漢の街の幸せ度は?
中国の諺に「児不嫌母醜、狗不嫌家貧」というのがあります。こどもは母親が醜いからと言って母を嫌いにはならず、犬は家が貧しいからと言ってその家を嫌いになることはない、という意味。貧しいながらの幸せみたいなものを感じるこの諺が好きです。

先日見学した「武漢之家」の未来の武漢図の展示のような、けばけばした発展の青写真は好きになれないなぁと思いましたが、幸せ度を考えた時に、ふと、なぜかこの諺を思い出しました。素の生活のなかにある、感情の基本みたいなもの、それを無くさないでほしい、そんな感じですね。
住み着いた犬とこどものような、そうそう、「愛着」が何より勝るということでしょうか。。