話のつづき

mklasohi2012-07-13

昨夕、中国人の友人がお嬢ちゃんと来日、サンシャインプリンスに泊まるということでホテルに待った。
時間になっても現れず、ガイドさんの電話は通じない。どこにいるのだろうと思っているところ知らない男性から電話、いま歌舞伎町にいるから迎えにくるかと。もしこのままツアー客と一緒だと食事をしてホテルにもどるのは1時間半後になると。
池袋でご馳走しようと思っていたのに、日本語のできない彼女たちが単独で来るのも難しい、けれどわたしが新宿へ向かったとしてもおそらく30分以上かかる。歌舞伎町なんとか門のところの交番の前においていくからそこへ来てほしいと。でも歌舞伎町の第一門?万一会えなかったときに、探す方法がない。私が行くまで一緒に待っていてくれないかと頼んだが、それはできない。

あなたは誰?ガイドさんじゃないんですか?
「不是。我是路過的」。
は、あら?

通じる電話をもっていないガイドさんや友人に代わって私に電話してくれたのは、「路過(通りすがりの)」中国人留学生さんなのだそうだ。友人も電話に出たりガイドさんも代わったり、散々長いこと通話したというのに、単なる路行く親切な中国人だったのだ(笑)。確かに私もハルピンのホテルで中国語ができなくて困っているイスラエル人観光客の人のために通訳をしたりしたが、情けは人のためならずとでもいうか、彼の親切もどこかでお返しが戻ってくるといいですね。謝謝。


結局1時間半以上待ち、ホテルで会った。
すでに夜7時半を過ぎ、子供連れでも行けそうなのは、サンシャインシティの買い物と、展望台から夜景を眺めることぐらい。
オープン当初は展望台やショッピングにもきたサンシャインビル。その後、東京中に次々と見晴らしもいい名所もでき、最後に来たのは15年ぐらい前の夏かな…私自身、まるで中国人観光客の気分、懐かしくもある。

買い物はお嬢ちゃんのための肝油を薬局で買っただけ。薬剤師さんの話を通訳しているといまやサンシャインともなると薬剤師さんも中国人客の増加に対応するため中国語を勉強されているのか、私が話すこと一つひとつ頷いた。

久しぶりに人と会うとどんな話題が適当でしょう。
深センのある大学の助教授になった友人が夜景を見ながら話すのは彼女の最近の研究内容。紅楼夢の登場人物と発話の関係の研究。「林戴玉は直接否定をよく使う、間接否定が婉曲表現だとは必ずしもいえない…」と。それは、間接否定の語用論的研究がテーマだった彼女の博士論文と私の話してきたことが合体したような内容。外国の友人として研究内容に影響を与えられたなら嬉しい。

大学の食堂で一緒にラーメンを食べながらも、ショッピングに行く道すがらでも、ずっとずっと飽きずにそんな話をしていた3年前。
お嬢ちゃんそっちのけで、夜景もそっちのけで話すことかなぁだけど、場所が変わっても、時が変わっても、好きな話題で盛り上がれるのは幸せ。次ぎにどこであっても、この話の続きは終わらないでしょう。

今夜は箱根、そして関西を回って帰国する。次はゆっくり我が家へどうぞ。

旅途愉快!

写真は東京駅近くのショウウィンドーと展望台からとった池袋駅の灯りです。
このたび東京での不便を解消するためにとりあえず買ったプリペイド携帯でとったものです。アイフォンの時代、ネットにもつながらない、ほぼ電話とメール、カメラぐらいの石器時代的携帯電話ですが、私の日本での文明人度もややアップしました。