臙脂路からのお土産

mklasohi2012-04-19

今日は臙脂路あたりを歩いてきました。
これは、一軒間口の瀬戸物屋さんで買ったお皿と杓子。2つで8万5千元の骨董で…というわけがなく、8,5元。私の日常生活のお伴ですね。


本当はこの、昔の中国映画にもでてくる花柄の寸胴きゅうすがほしかったけれど、一人暮らしには出番はなさそうなので辞めました。



今日はなぜ臙脂路出かけたかと言えば、午前中、武漢市福利院への見学が許されたからです。

こちらが武漢市福利院の入り口の像。1928年にアメリカ人宣教師によって建てられた孤児院で約700名の障害を持つ孤児たちが暮らしている。ほとんどが障害を持つために捨てられた子どもたちだなのだそうだ。


急なお話だったので持って行くものもなく、学生たちに「あげます」を教えるときに使う日本の紙風船と千代紙をいくつかバッグに詰めて行った。

0歳から18歳まで国の規定により、ここで面倒を見ているそうだ。1928年当時の建物はいま幼稚園になっていて、今日はポップコーン作りの日ということでレンジが回って甘い匂いが漂い、可愛い子どもたちができるのを待っていた。
そのあと3-8歳までのリハビリが必要な子どもたちの部屋にも案内してもらった。筋肉の委縮のあるような子どもたちには鍼治療などの治療を施しているということ。中医と西洋医を学んだ先生が、治療を行うと同時に、苦痛を和らげるために熟練した先生たちが、楽しい手遊びなどをさせながら、面倒をみていらっしゃった。
                        

 
院の一番の悩みはこうした特殊教育を受けた先生たちが手薄なことだそうだ。障害児教育は華中師範大学に専門があるが、志望する学生が少ないのだそうだ。 


心臓が弱いという赤ちゃんたちがアーイ(保母のおばあさんたち)に抱かれて日向ぼっこをしていたが、一見してもう赤ちゃんたちのお世話のベテランの方たちだなと感じた。
今日は8歳以上の子どもたちは植物園見学に行っているということで小さな子どもたちのお部屋だけ伺った。
わたしは持って行った紙風船を上げたり、たりないので折り紙で風船を作ってあげた。みんな大人しくにこにこ待って、ときおり袖を引っ張ってまだ?と言う子がいるぐらいで、皆びっくりするぐらい可愛いいい子たちだった。

失礼ながら武漢の施設なので街頭と同じく汚い環境を想像していたが、台湾の基金の寄付で1997年に建て直された施設は掃除が行き届いていて、子どもたちも大事にされていると感じた。でも夜はやっぱり泣く子もいるでしょうね、と聞くと、夜はお子さんのいない中高年ご夫婦の家庭などに、預かってもらう活動もしていて200人ぐらいはそういう「お家」に帰れるのだそうだ。海外からも引き取りたいという申し出もあるそうだ。