雷鳴

今日の午後は、大阪大学T先生がご来校、「日本語研究とコーパス―その方法と可能性─」というテーマでお話されました。氷雨。その間、暖房の効かない教室で拝聴する側はコートを着たまま、薄着の日本の先生をご心配しつつ…

今年の武漢は春が遅い。梅は雨の中に咲き、桜は未だ堅い芽が雨をよけている。

昨夜はすでに2時を過ぎ、電気を消し、眠りに就こうとした時、窓の外がピカリと光った。続いてザーッという音。最初はなんだろうと、しばしぼんやり。少ししてゴロゴロ鳴り出し、雨は真っ直ぐにザーッと地面へと落ち始めた。
暗いベッドの中で雷鳴の時間を数える。いち、に…。

武漢で聞く、春雷は龍のようで、好き。ぬくぬくと、部屋の中という条件付きだけれど。東京では聴くことができない響…
おそらく東湖のなど大きな平面の上を渡る音の響きが、ゴロゴロとまるで龍が天空を渡っているように聞こえるのだ。       
江南の、春の前夜の雨の龍 一人ベッドで耳、澄ます。いちに、さん、し。いち、に…

昨日は20分もしないうちに湖の向こうに抜けて行った。