震える話

mklasohi2011-11-30

予報通り急に冷え込み始めました。新聞には「一夜入冬、江城喊冷」。一夜にして冬、水の街武漢が寒いと叫ぶ、とありました。
実は左は、日曜日の夜、まだ20度ぐらいあった日の夜。右は今日、気温4度、みぞれ交じり。震える紅葉。もの好きにも震えながら写真を取りに行った私。

ところで、おととい、武漢で「光谷で白タクに乗った女子学生が腎臓を取られて亡くなった。最近50名の学生が同様の目に遇っている。白タクには乗らないように」というチェーンメールが流れた。誘拐、臓器売買など「背景がある」から、みんなが震えあがった。
私も、10月末友人が日本から来た日、あわやという思いをした。


その日、武漢新国際空港にはタクシーが並んでおらず、「新米」まで詰めてきてくれた友人のスーツケースが大きかったため、目の前にあった白タクに乗ってしまった。中国語では「黒車」。
さて、これで安心と思いきや、車はどんどん、どんどん人通りのない道へ。聞けば、先に天然ガスを入れに行くということ、「10分しかかかんないからさぁ」と。

ところが道は見たこともない田舎道へ。先に言い値「150元で」と言ってあるのでメーターを伸ばそうと言う魂胆ではないことは確か。だから余計に恐ろしい。お金をならまだしも、アジトのような場所へ連れていかれて、身体に危害を加えられたらオシマイ。友人は初めての体験がこんなものかと楽しげだが、困ったなぁ、何かあったら申し訳が立たないと一人冷や汗。

空港をでてもう25分も経っている。あたりは真っ暗。
運転手に言った。「わたしは○○大学の日本人教師、万一何か起こったら、国際問題にもなりかねないから、面倒ですよ」
そして、新聞記者のYJ君に日本語で大きな声で電話をかけた。運転手に聞こえるように。ガススタンドについて長いこと運転手は外にでてそこの女性と話をしている。逃げるかどうか。YJ君に相談すると、その場所から考えて三環路に近いだろうから、三環路に入ればたぶん心配ないだろうと。

三環路に入って交通標識に知った地名がでてくるまで、本当にどきどきだった。
結局は無事送り届けてくれ、「黒車」料金としては割安だった。でも、ガススタンドまで10分というのも嘘だったし、友人がガスメータをじっとみていたのだが、メータは変わらないままだった。

ただの疑心暗鬼だったのか、何か違うことを考えていたのかはわからないけれど、やっぱり中国で白タクには乗らないほうがいいとつくづく思った。

さて、上記の噂はデマとと警察から発表がありましたが、就職紹介と聞いてでかけた3名の女子学生が亡くなったことは事実。これを「デマ」と片づけられるのでしょうか?!