中山路

次は皆さんとお別れして、最終日の午後、アモイに住むお知り合いSさん夫婦に連れて行ってもらった旧市街地、中山路の建物。ヨーロッパ風に見えるけれども、南アジア風なのだそうだ。ヨーロッパからインドやシンガポールに、そしてアモイへと。

Sさんは以前同じ武漢の大学で日本語教師をされていた。中国人のご主人と結婚。じつは教え子さん、でも年もほとんど同じなので御似合いのカップルでした。日本女性として中国への永住を決められた。大変なこともあるでしょうが、どうぞお幸せに。



夜はアモイ大学で日本語を教える中国人の先生Rさんに精進料理を食べに連れて行っていただいた。連日、海鮮のご馳走をいただいたので、さっぱりおいしかった。もちろんアモイの海鮮料理は美味でした。この写真が前の晩の学会の宴会。カニイカ、カキ入り卵焼きに、海の幸のお粥など。


中山路では、沙茶麺というアモイ名物の麺を食べましたが、まるで長崎ちゃんぽんのようでした。アモイと長崎は姉妹都市ということで、ちゃんぽんのルーツはこの辺にあるのかもしれません。



そして旅のお土産。中山路のある通りはお茶屋さんと干し海鮮のお店がほぼ交互に並んでいて、その一軒のお茶屋さんで品茶(のみくらべ)をさせてもらいました。鉄観音2種、と大紅袍。のども渇いており、舌の上に広がる爽やかな芳香。おそらく1時間ぐらいはいたでしょう。
                   




鉄観音を買うつもりで、ふと紅茶の話に。するとありますよということで、試飲させてもらった。なんとおいしいことか。また、中国紅茶は私が中国生活の中でも探し求めていたものの一つ。普段はせいぜいリプトン黄箱が買えるようになった程度で、もともと普段に紅茶が飲まれる習慣がない中国本土。ここ3年ぐらいで急速にミルクティースタンドができてきたが、当初は私がミルクティ流行らせ計画をしたぐらい、学生たちは紅茶の味を知らなかった。

なんとやはり「お茶の街」では売っているのですね。種類は正山小種。つまりラプサンスーチョンなのですが、日本で飲むとかなり松の燻製の香りが強いと思いますが、爽やかな中国紅茶の味と色でした。さんざんウーロン茶を試飲させてもらって、結局求めたのは、このアモイラプサンスーチョンとは。でも、とても満足な買い物になりました。


学び、遊び、人と会い、楽しむ。


ことに今回は、また新しい日中の研究プロジェクトが立ちあがる現場にかかわることができました。今後もそういうお手伝いを続けていけたら幸せと、アモイの新鮮な空気を吸いながら思いました。

帰りの飛行場までのタクシーの運転手さんは、大嵐の運転手さんとは正反対。武漢からなの?飛行機降りたら寒いから、たくさん着ておいたほうがいいよ、と何かと親切にしてくれる人でした。ただ、その人も河南省から10年前にアモイに来たそうです。たしかにアモイの人口すでに外地の人が多く、普通語が優勢だとそいう発表もありました。

人、空、海、花。
花は楊紫荊の季節。一年中花を欠かすことのない街なのだそうです。アモイ、いいね!