「ご好意」

mklasohi2011-09-16

火曜日に引っ越しをいたしました。
といっても宿舎側の都合だったため、授業に行っている間に服務員さんたちが午後の時間を全部かけて荷物を移動させてくれました。前室302は、5年半住んだ306号室が漏電でボヤが出て移ったのが去年の9月。なので ちょうど一年住んだことになります。

新しい部屋は正面玄関に近く、窓からは人の往来が見えます。前室が泰山木がバルコニーにかかって、すこし鬱蒼とした感じだったのに比べると明るいです。また、内装ことに台所と浴室がきれいです。

改装のときにお風呂はシャワールームに。すると宿舎の主管が「わかってます。日本人はお風呂がなくてはいけないんでしょう。明日すぐ、買いに行きますから」と言って、備え付けてくれたのが下の写真。

中国には「日本人は木の桶の風呂に入る」こういうbeliefsがある。例えば、範氷氷という女優さんが日本残留婦人を演じた「小姨多鶴」というドラマでも、言葉やしぐさの特徴とともに、木の桶のお風呂が好きということが日本人女性を裏付ける例として挙がっていた。
日本旅行などで温泉を体験する人も増え、こういう木桶の湯船も作られているのでしょう。
ただし、檜風呂でもなんでもないので、防水ニスの匂いがし、かなり深い桶に乗りあがらなくてはならないし、内心(お風呂は前の部屋の方が…)なのですが、「日本人の私のため」用意してくれたものなのですから、なれれば都。今はきれいな硝子のドアもついています。

ところで引っ越しの理由は、「中国石油」が事務所改築で、ここに数部屋を事務所として借りていて、3階をぜんぶ使用したいからとのこと。

おおきな鞄ひとつと一箱の段ボールを持ってやってきてから、6年半。荷物は大幅に増え、整理をし直すのに2日かかって疲れました。

ホテルの中の仮住まい。こちらにいる時間も長くなっても、自分の家という感じはない。私の家は東京にある…。