中国的ということ

飛行機が上海について入国。成田空港の余韻のある空港景色の中、ファミマ(全家)を見つけてちょっと嬉しく入ってみた。
2-3時間前にいた成田とそう変わらない。が奥に行くほどと商品の顔付きが変わってくる。三得利(サントリー)の烏龍茶のよこに茉莉花茶、棚に「あひるの足」のおつまみとか…。 

烏龍茶だけを手にとってレジにいく。
「ハイヤオシャママ?」ほかに何かいりませんか?とレジのお姉さんが聞く。(並んでから聞かれても…特にはなにも)、笑って首を振った。

するとまた「ユエピンヤオマ?(月餅はいりませんか?)」とレジの横の篭の中の月餅を指す。(甘い月餅をいま食べたいとおもわず)「ブヤオ(結構です)。(あ、そろそろ月餅の季節―中秋節なのですね)」と答えた。

私の次の伯父さんも月餅を買わないかと言われ、「ナ、ブヤオ(それはいらんよ)」と答えているのが後ろで聞こえてきた。

店員さんは笑顔の「マニュアル通り」なのだけど、お茶だけもって駆け抜けるゲート抜けができない、この感じ。ああ、中国に戻ってきたなぁ、「変なところでエネルギーが浪費される」この感じ。マクドナルドならいざ知らず、後ろに人が並んでいるコンビニのレジで「ほかに何か」と聞かれても困るだろう。笑顔がサービスでなく押し売りなのだから、市場のおばちゃんと変わらない。

空港トイレでは、鍵が斜めについていた。「国際空港」見回すと「蝶つがい」も美妙な角度。
「小さいことにこだわらないのが中国人だ」とある学生が言っていたが、人の集まるところや、交通機関では、もう少し細心の注意が必要なことは温州の事故が物語っている…。

烏龍茶を手荷物検査の前に飲み干さなくちゃと急ぎ飲み、ごみ箱へ持っていこうとして、おばさんがペットボトルを拾っているのに出くわした。清掃職員ではない。街頭によくいるこうしたおばさんが空港内で堂々とカートでペットボトルを拾って回る。これを許すのも「中国的」ですね。目の前で捨てるのもなんだから直接手渡すと、「謝謝」、「フタもくれ」と言われた(笑)。
空港に着くなり中国は始まっている…。

 
上の写真は、空港本屋です。日本でも、おまけつき雑誌が増えているようですが、中国の雑誌もデザイナーオリジナル折りたたみ椅子など、おまけの付いた雑誌が売られていました。世界同時進行かしら?

この朝は7時40分、成田エクスプレスに乗りました。
ひと眠りをしてふと目を開けると、車窓の向こうにスカイツリーが、ビルの間を移りながらかなり長いことお見送りをしてくれました。
今回は往復上海経由でしたが、武漢―東京の直行便がとうとう8月27日に開通しました。チケットは当分ディスカウントのようですから、またね、
すぐ会えるよ日本。