ほしいもの

mklasohi2011-07-14

人生にほしいものって、まるで映画の遠い画面みたいに、立ち現れてきますよね?

私は子供のころから比較的、もの(物質)はほしがらないたちだったので、5−6歳のころ、母に「いつもほしがらないから買ってあげる」と
水色に花のついたセーター買ってもらったことがあります。

昨日は恩師の89歳のお誕生日。伺って、もう一方と一緒に車椅子を押して、イタリアンに行きました。ウニの冷製パスタとか、夏野菜のビザとか、それからデザートも美味しかった。
それもさることながら、先生が喜んでくださったのが嬉しかったです。


で、ふと心魅かれたのが先生のお宅の前に置かれたこま犬?。
「唐獅子です」、とおっしゃっていました。天津で買って、送らせたそうです。家の格が上がるような気がします。


武漢で住まいするゲストハウスの入り口には1対の唐三彩の大きな獅子があります。愛着を感じる理由かもしれません。完全帰国のとき、ちっちゃいのを1対、魔よけに買って帰りたいなと…。


桃をいただきながら、昔先生が中国にいらしたときのお話。蘇州の妓女が桃を食べるときわざわざ暗がりに行って食べていたそうです。桃にいる虫が声にいいけれど、
明るいところで食べるのは気持ちが悪いから暗いところで食べるのだそうです。妓女たちはその声でどんな歌を歌ったのでしょうか。そんな時代の空気感を想像しながら…。


ま、さしあたって、戻ってから植えたバジルや夕顔に水やりするとき、日向に出るときにかぶる帽子かな。ほしいものって(笑)。