早期教育

木曜午前あれとこれの合間を縫って、章さんに誘われ、2歳のお嬢ちゃんシューイちゃんの「幼児教室・金宝貝(gymboree)」を見学に行った。アメリカがでもとの幼児教育のようですね。大学正門から自転車で10分程度「連合国際」ビルといういかにもエリートの勤めるフィスビルの1Fにあった。

0歳児から対象のバイリンガル教育で、一週間に1回通って年5000元。5000元というのは、毎日朝から晩まで学ぶ国立大学学部生の1年間の学費にも等しいので、どうみてもお金持ちベービー対象ですね。

玄関を入ると靴を脱いではだしでお入りくださいとか、見学の方は名前を書いて、見学証を下げてくださいとか、人の出入り、衛生の管理が厳しい。

プレイルームには、7人ぐらいの2-3児と、2人の先生。章さん勤める大学の英文科を出てここの先生になった人もあるらしい。先生たちは、英語と中国語で指示したり歌を歌ったり、昨日は先生はカエルの隊長(?)でribbit、ribbitと鳴いて飛んでみせたり。
うーむ、ケロケロ。ほとんどの幼児たちは先生について、赤や黄色や青のマットの上で跳ねたり、木の遊具の洞窟に潜ったりしているが、
わがシューイとみれば唯我独尊。一人あっちこっちの遊具を先生の流れとは別行動。「先生がやりにく子なんです」「授業料がもったいないかな」と章さん。
でも、遊具をフルに使って、楽しそうだし、見てないようで、ちゃんと先生を見ている様子。「楽しければいいんじゃない?」

一人っ子政策の「宝貝(ベビー)」に向けられる期待は大きい。英語教育とは限らず、中国伝統の「国学」を学ぶ「童学館」という教室もある。ちっちゃな子が、古代の服を着て、孔子様の絵の前で漢詩を諳んじたり、書道をしたりするのだ。
パンフレットには「5000年の文明の力を持って、児童の将来の競争に対応する知恵を啓発する」と書いてあります。「競争」という文字がちょっぴり恐い。
先生のお邪魔にならないよう、柱のところで最後のgymboの踊りを踊っているとそれを見たシューイがにっこり。
1hの面白い社会体験でした。