路の果て

青海湖の風景を「路の果て」と見たけれど、東京で卒業生と会えるのも何か別の「路の果て」を感じるのはなぜかなぁ。きっと彼らの大きな旅路を感じるせいでしょうね。

昨日の夜は、05年の卒業生の3人と新宿の高層ビルで会った。
すでに20代後半。WさんとHさんは院生のときに教え、D君は受け持ったことがないものの、ご縁というものの不思議、北京日立に勤める前に食事をし、W大大学院への留学のときも相談を受けた。

Wさんとは彼女のふるさと大同にもお邪魔させてもらって、お兄様には西安でお世話にもなった。旅路で受けた楽しかった時間とご親切を思いだす。

それからまた時が流れて、みんな院を修了して東京の企業で働くことになった。

日本の企業が彼らに求めたものは通訳翻訳力ではない。日本語力はすでに問題にする必要もないほどのレベル、いわば世界人材への要求。英語の対応もOK、副専攻だった情報工学系の力もかわれ、中国エリートとしての総合力が評価されている。
Hさんは結婚していておめでた。予定日は10月末。ご主人は日本の大学で博士を取得し、英語を社内語として決め話題になった某社に就職されるそうだ。

三人の路の途中、いつか中国に戻る人なのか、東京で生き続けるのか。逞しい姿を見せてもらって楽しい夜だった。それから久しぶりの「つくね」とか、「おでん」などもとってもおいしかった。

振り返れば旅をつづける身の永遠のオアシスは一体どこか。美しい夜景のなかにふと思う。