女性らしさ

「人力三輪車引っ越し」、と学食の外壁に貼られた紙もはがれ気味。卒業した学生の多くが各地へ散って行った。

きのう深夜、
「深せんの飛行場につきました。先生あしたから働きます」というメールを受け取った。夜の飛行場。新しい一歩を踏み入れた高揚感。まるで緊張してプールサイドに立つ子どもが振り返ってこちらをみてくれたような…。 
がんばってね。

学食では、12時半ですでに食べるものがほとんどなくなっていた。仕方なく、ワンタンを頼んでふと見ると、二十歳こそこ、すらりとして色白、若い時の田中裕子みたいな(女優さんは今もきれいですが)、きれいな人。
深い色のチャイナドレスなどを来たらはっとするほどだろう。けれど、あいと言ってふりむきざま、肩を揺らしながら歩く姿はどっかのお兄さん。うごきがどうもちぐはぐ。

紅楼夢」のドラマがリメイクされ、「いよいよ9月から放送」と宣伝されているが、87年版などをみると、ヒロイン林黛玉はハンカチを手に持ち、伏し目がち、指の先までの中国式女性美。
中国では、いつこういうものを捨ててしまったのだろう。
男女平等は心や制度の上で、ものごしは男女の違いがあってもいいかなぁと、おいしいワンタンを食べながら思いました。

今日はまた少し蒸しています。