枇杷の実る頃
枇杷の実が色を濃くし、深緑の葉の重なりの中に実りの明かりが幾つも灯り、鳥がついばみに来ている。
鳥たちは賢くて、色づくまでは辛抱強くつつくのを待っていたが、あっという間に半分になった。
昨日から端午の節句の3連休でやっとブログ更新。6月は学期末のため、卒業関連行事や、試験準備、など行事だらけの上、6月末には研究発表もある。
TVをつけていると、端午の節句の由来とか、粽の由来などを解説する声が聞こえてきた。
どこかの会議でお目にかかったことのある中国民俗学の先生。それからもう一人大御所。
「端午の節句はもともと枇杷の実のなる頃、南方では疫病がはやりやすかったために、邪気をはらうために行われたもので、よくある屈原伝説とは実は関係がない」と。
屈原故事より説得力がある。
粽の葉にも香りと薬効があって、日本には唐の時代伝わり、あの先のとがった形は唐代の伝統を残しているのだそうです。確かに現代中国の粽は△の立方体で、味も日本の中華おこわみたいです。
数日前は、新聞にドラゴンボートレースの写真もあった。枇杷の実る頃、邪気を払って、季節と伝統を感じながら暮らします。邪気を払う、中国語では「避邪bixie」。