5分間の闇夜

mklasohi2009-07-23


あいにく昨日の午前8時半から9時半の間の武漢はうす曇りでしたが、雲の切れ間から500年に一度の出会いを体験することができました。場所は、武漢大学の外国語学院、中国語用論学会の真っ最中。参加の研究者全員に観測用グラスが配られ、小学生に戻った気分で、太陽が欠けていく様を観察しました。

中国の言い伝えでは日食は天の犬が太陽を食べて、そして吐き出す行程だそう。すこし金環が見え、すっかり欠けるときには、周りから「わぁー、なくなってしまったー!」「神奇(不思議)―」と歓声が上がっていました。
mk的には、だんだん暗くなって、風が吹き、涼しくなり真っ暗になった5分間の夜の体験がなんとも面白かったです。





500年に一度と聞くと台湾の詩人・席慕容の詩「一本の花の咲く木」を思い出します。 

500年仏様に祈って、花を咲かせる樹になって、あなたが通りかかるのを待った。その美しい一時、太陽の下、敷き散る一枚一枚の花弁は前世からの願い、近づいてきたらよく聞いて、震える葉ずれの音は私の期待…

中国の伴奏のある名詩朗読サイトを見つけましたので、中国語のわかる方は、名詩朗読サイトで「5分間の闇夜」と、500年に一度の邂逅とを想像しながら聞いてみてください。