Wuhan

mklasohi2009-01-29


くれかかるガラス越しに「武漢」の文字が見えた。昨年新しくなった武漢の天河空港。
やれやれ戻ってきたなぁ、と思う。東京に1ヶ月で、すっかり馴染んだ生活をしていたから、今回は腰が重かった。が、さて、武漢
昨日は上海に一泊、おしゃれな雰囲気にカムバックのためのリハビリみたいに漂いました。R師、Y恵さんありがとうございました。お世話になったお話はまたゆっくり。

飛行場からタクシーに乗り込んで、運転手さんとおしゃべりをした。

「…武漢もねぇ、いろんな工場が倒産したよ、みんな私有の工場。社長だって雇い人のことかまっちゃられない、みんな田舎に帰って、うーん、どやって食っていくのか。
タクシー業界はいまんとこ、儲けはおんなじぐらいかなぁ。武漢は広いし人も多いから、大勢の人が移動に使うからね。…ここ1ヶ月のニュース?特に無いね。春節ってことかな。春節は中国で一番大事な年中行事だもの、春節だからどうしたこうしたっていうニュースばかり。 
息子は武漢大学を出て、広州の税関に勤めてるよ。公務員試験受けたんじゃなくて、直接募集に来て一人だけ選ばれていってもう何年かなる。今年の春節は彼女の家に行って戻って来なかった。…でも、うちには姪夫婦やなんか一緒大家族で寂しかないよ…。」

車窓の外、花火の音がする。
上海ではもうあまり聞くことのなかった花火の音がぼんぼんと上がっている。爆竹の規制はあっても、花火を上げるのだ武漢の人たち。初四。四日目のお正月ですものね。

寂しさも、部屋に戻り、荷物を解き、TVから流れるいつもの音、お茶を入れたりしているうちにすこしずつ、元にもどっていく。
そうですね、新しき春の気分で行くとしましょう。