風邪―時々はれ

mklasohi2008-11-05

タイプミスではなく、おとといの突然の京劇のお誘い―10時帰宅、それからの授業準備がたたって少し風邪を引いた。久しぶりにとぎれとぎれに見える晴れ間。洗濯物をたくさんした。
一昨日、さぁ、家に戻って仕事という時間に、大学京劇社団のT老師から「チケットが一枚だけありますから来ませんか」とお誘いの電話を受けた。国家京劇院が中国文化省、財政省などの後押しで全国の名門大学を巡回公演している。今宵のみの催しである、と。
うーむと考えた上、急ぎ東体育館に行った。7時開演のはずがやっぱり伸びて7時半。しかもいわば「歌舞伎教室」であり、今時の大学生に京劇への理解を深めさせるのが目的だから、京劇院のお偉方の「京劇について」のお話がまた30分ほど。長い。
「学生の皆さん、京劇とは…清の乾隆帝80歳の誕生日に…西洋の舞台芸術と異なる点は…。皆さん」と「学生の皆さん!」と連呼されるが、実は一階に押し寄せた観客は殆どが老教授などおじいさんおばあさんたち。実際、私の隣は、光電子学部の退官教授とお孫さんだった。
光電子工学ではこの大学は中国でもトップを走り、一帯がシリコンバレーならぬ光谷(オプチカルバレー)といわれる所以でもあるが、定年するとお孫さんの世話をするのは、どこでも見られる風景。お話に飽き飽きしているのは私だけではなく、この8歳の男の子も、それから京劇鑑賞歴40−50年の老先生方もきっと。対象の学生たちは2階席にちょろちょろいるぐらい。
出し物は侍女「紅娘」が才子と佳人を結びつけるという「紅娘」(西廂記)だが、男の子は白馬将軍の戦いは大喜びだが、それが終わるとやっぱり何だかなという感じ。お坊さんが出てくると私に「孫悟空の三蔵みたいじゃない?」と聞く。あらすじの書かれた小パンフを指して、もうここまで来た?などと聞く。8歳なのに殆どあらすじが読めるから立派!
舞台の上ではくるくる回る「紅娘」が印象的だった。舞台の下では、赤いタートルネックのこの男の子がこの晩の主人公でした。

中国の新聞でもオバマさんと小室さんの記事は読みました。11月5日の過ごし方は人様々。
…風邪はひどくならないうちに退治したいと思う。