蝶々を探して

mklasohi2008-06-24

昨日は楊君がタイから電話をくれ、ウルムチで出会った旅行中の受験生が立ち寄ってくれた。若者はいつもストレートな好意を示してくれる。
昨年夏新疆大学で、「盗まれて今は無きソニーサイバーショット」を下げた私に「旅行者ですか?」と話かけてきた人だ。河南省のまじめな浪人生で、受験が終わったら連絡しますと言っていたが本当に終わるや、広州に行く途中で下車して武漢に会いに立ち寄ってくれた。
朝8時に着くはずだったが電話がかかってこないので、予定が変わったのかもと携帯メッセージを送り、エアコン修理のおじさんたちを待ち待ち仕事をしていた。武漢は本格的な夏。まるで蒸し風呂、エアコンの無しではちとつらい。
ところが11時近くになって他の用でメールをして気がついた。料金不足でかけることも受け取ることもできなくなっていた。中国の携帯はプリペイド。多忙を極めているのと、機械音痴なのとで、チャージ切れに気づかなかった。わーやばーい!とすぐさまカードを買いに走った。彼のハンドルネーム「胡蝶」を探す旅だ。大学の広い森の中、どこかに蝶はいるのだろうか。
チャージを終えると果たして電話が鳴った。本当に申し訳ない。そして5分後、図書館前にボストンバックにお土産をもった1年ぶりの胡蝶君が現れた。
新疆大学のキャンパスの涼しさ、屋台に溢れる果物、いつまでも暮れない夏の日、イズラミックな太鼓の音、羊の匂い、出会った人たち。思い出すね。ああ、あれからもう1年経ったんだ。
今年は希望の青島の名門大学から合格通知がもらえそうだということ。この夏は広州でアルバイトをするのだそうだ。


写真は土曜日家の前で見た花嫁さんのお迎えのお籠。古式を尊ぶカップル。チャルメラが鳴ってにぎやかでした。