才旦卓瑪という人

外事処が「チベットの歌舞コンサート」があるから行きませんかと誘ってくれたので、ひとつ発表要旨を出し終えてから行くことにした。なぜ今チベットのコンサートなのだろうと思いつつ行くと、一番大事なメッセージは「チベットに旅行に来てください」ということですね。
舞踊は観光地での出し物レベルでやや物悲しくもあったが、「往年のチベットの歌手「才旦卓瑪(ツァイダンチュウオマ)」という人が今夜の主役。70歳を過ぎた今でもハリのある声、オーラを放っていた。55年チベット「解放」のときに「翻身農奴把歌唱(農奴から解放されて歌を歌う)」という歌を歌ってヒットさせた有名な歌手だそうで、現在は中国文連副主席,西藏自治区政協副主席という政治的にも偉い立場にいる人らしい。「毛主席は太陽で〜♪」などという昔の歌も歌った。 チベット美空ひばりさんが旅行キャンペーンに率先、出向かれてるということでしょうか…。

行きかえりの車の窓から3日遅れの聖火リレーを終えた夜の町を見ると、どことなく人々がいつまでも外で余韻を楽しんでいるように思えた。