身を捨つるほどの

mklasohi2008-05-29


日本の友人からもらうメールで地震の報道のあり方が中日でやはり違うことを感じる。「感動的な歌」に置き換えられる報道には違和感を覚えながらも、その国の政策なのだからと諦めることもできるが、2日ぶりにTVをつけると、湖北衛視で1976年の唐山地震を題材にしたテレビドラマが一挙再放送されていた。その次は海外の地震災害ドラマ。
崩れてくる家や、ビルの下敷きになるシーン、逃げ惑う人たち。たとえ、その中にいかばかりかの教訓があるにしても、被害者の方々の気持ちを考えると、こうしたドラマを今の時期やる気持ちがわからない。

さて晴れて真夏のような午後、東9号館の上から風に吹かれて、学生がやってくるのを見ていた。

マッチ擦るつかのま海に霧ふかし
     身捨つるほどの祖国はありや  寺山修司


こんな短歌の意味が理解できる人はどのくらいだろうか。