たぶん、10ヶ月の冒険

雷が鳴ったかと思うと雨が大地に降る。ザーッと音を立てて。
出発前夜、20分だけでもと言う楊君と晩ご飯を食べて夜の授業に向かった。予定がやはり延びてタイ行きが明日となったのだ。
集合時間を問い合わせても「たぶん10時ごろ」、「飛行機の時間は?」「たぶん1時ごろ」「現地到着は7時ごろ」…とぜんぶ「たぶん」なのだそうだ。それどころか、10ヶ月間中国語教師を務めるタイの小中学校の都市の名前さえわからないのだそうだ。すごいですねぇ。中国。「たぶん」で人を海外に派遣するのだ。
何か贈る言葉をということなので,うーん思いつくまま。
生徒を愛すこと、生活を楽しむこと。そしてその中には、その国おいしいものは何か、美しいものは何か、流行っているものは何かを見つけだすこと。この3つを探すと、そこでの生活が楽しいはず。海外旅行から戻った友達などにもそんなことを聞くことにしている。
理性的わくわくと、まだ見ぬ世界への不安、親しい人たちと別れて初めて海外にでる寂しさ。手続きにあちこち奔走した今日の晩ご飯にそんな顔を覗かせていた。
いいなぁ。青春冒険旅行。わたしも行きたい。ってわたしは中国に来てるじゃないですか。でも〜、水田、水牛、微笑み…、仏教の国、サワディッカー。
なによりも元気に過ごすこと。