嘘のない気持ち

明日から本格的に私の日本語の授業が週16時間開始される。準備をしていると、「やっと先生に会える日が来たんですね。ずっと会いたかったです」などと、熱いメッセージをもらう。おおっと,と思っていると、また別の学生から「残念ながら明日から先生の授業ですが、転科したため先生の授業に出ることができなくなりました。でも、先生のご指導は忘れることはありません…」と感謝の気持ちが綴られていた。
理系学部のレベルが非常に高いこの学校では、理系への転部を希望する学生は多く、成績のいい学生は半年で移籍する。学期の変わり目ごとに一人ふたり経験してきた。
メッセージの中にこめられた気持ちを一文字一文字から感じることができる。その気持ちを大事にいただいて、自分の心のうちのきれいな棚にしまっておこう。　わざわざこの日、この夜を選んで書いてくれたのだから。
「よかったね。勉強がうまくいきますように」と返信。

花束を微笑みのごと受け取りて　笑みを返せり花束のごと