冬の花火

名残の花火の音が遠く聞こえてくる。春節14日、元宵の夜。今夜、鳴らしておかないととばかり最後の花火と爆竹の音。明日からは春節気分も終わり本格的に仕事や学校が始まるのだ。
 章さんの家(ホワイトカラーの住む新しいマンション)にHj君を連れていくことにしたら、彼女の大学はすでに授業も始まり1年生が皆でお団子を作るから、どうかと誘ってくれた。Hj君にもよい体験になるので喜んで参加させてもらった。元宵節の夜に外出するのは私も初めて。
民族大学の食堂では学生たちがお団子を丸めていて、私たちを見ると恥ずかしそうに嬉しそうに迎えてくれた。前向きな班長さんは1年生ながら日本語が上手。黒ゴマ餡、白砂糖餡。チョコ餡もある。わたしもいくつか丸めたけれど、ちょっと不格好になった。
大釜でゆで、米酒(甘酒)を加えた汁に浮かんだ元宵団子。湯気が上がる。テーブルをいくつも合わせて30人ぐらい向かい合わせになった。2008年の元宵団子を一緒に食べるというのもなんというご縁でしょう。月と一緒にめくられる中国の一年、皆さん、元宵節快楽!
それでもおなかいっぱいになる前に、章さん、章さんのフィアンセのZさん、Hj君とそのまま湯遜湖までタクシーを走らせ名物「魚丸子」の鍋を食べに行った。形も色も元宵団子に似ている。4人で囲む湯遜湖の魚団子鍋もおいしかった。店の前も、帰り道の暗い湖の向こうにも花火が、到る所でこれでもかと上がっていた。
邪気を払う花火と爆竹の音をしっかり浴びて少しずつ仕事姿勢を整える…。