武漢の文脈

mklasohi2008-02-14

昨日は都立中央図書館でちょっと調べ物そのあと買い物などなど、このところ中国へ戻るまで残り少なくなり、出かける日の予定はあちこち、てんこ盛りです。
快適な図書館でコピーを待つ間、自由に使える検索用パソコンで日本の図書検索サイトWebcat plusに「武漢」と入れてみてはっとした。
武漢作戦」石川達三、「武漢攻略に従軍して」1938年朝日新聞社発行…と日中戦争の拡大し、武漢が日本軍の手に落ちる戦闘を扱った書物、そして38年陥落後には、長江産業貿易開発協会編「武漢の主要工場概観」1942年などなど、日本が占領武漢で産業展開をしようとしたことが見て取れる書名が並んでいる。
 実は検索する前、旅や三国志のゆかりの地としての武漢の書物を無意識にイメージしていた「戦争を知らない子ども」認識の甘かった私。近代日本の歴史の中にある武漢の文脈は、まず武漢作戦であったことを肝に銘じたい。そしてまた、将来、武漢を舞台に新たに、想像もできないほど豊かな物語が生まれて図書カードを増やしていくことを願いたい。
 梅香馥郁、陽光明るい東京。