静かな机の前で

病み上がりでもあり、何もするつもりがなかったのだが、花火を見るように沢山の人に祝ってもらった。部屋には花束の百合のいい香りが漂っている。
夜、やってきてくれた学生代表たちと親しい人たちと十数名で、正門前の大きなレストランへ行った。個室を予約していなかったので、同じホールで結婚式が行われていた。白いウェディングドレスから、赤いドレスに着替えるきれいな花嫁さん、緊張気味の花婿さん、同じ日におめでとう!中国の宴会は大音量だから、私たちのテーブルの声は掻き消され気味。彼らの結婚式の中にはめ込まれたような、同時進行的に式に出席している賑やかな夜だった。
家に戻り、日記を書き始める前に何をしたかというと…整理整頓。
この数日、授業と風邪とで乱れて手付かずの私の部屋だった。そう、今日は誕生日ゆえ、そんな日は、気持ちの上の斎戒沐浴、それが日本人というもの。静かで清潔な机の前で一言書くべきと、そう思う。
今夜66億通りの過ごし方があって、何人の人たちが結婚式を挙げたのかしら?今日を何かの記念日として祝った人たちおめでとう。
好きなことのできることに感謝したい。