朝まで見ました

昨日最高気温は32.3度まで上がった。百年の記録だそうだ。30度の3月なんて人生、初めて。
 昨日深夜から今朝にかけて放送された「朝ナマ」(テレビ朝日鳳凰衛視)「日中真の隣国への道」をナガラ族で見た。私の部屋では香港の鳳凰衛視・資訊台が見られたが、中国全土でこれが視聴できたわけではないらしい。日本側からは石井明・東京大学大学院教授、ジャーナリストの下村満子さんら、中国側は劉江永・清華大学教授、湯重南・中国社会科学院教授など計8名の知識人が3時間以上にわたって激論を戦わせた。議論の内容は台湾問題、靖国問題、謝罪に関する問題など。どれも学生たちと授業を離れたとき語り合ったことのある内容で、驚いたのはこうした中国最高級の研究機関の教授たちの見方が学生と基本的に変わらないという点だ。
 謝罪をしたと認識する日本と、「謝罪をした」といいながら、靖国参拝を行い、また一つの中国といいながら、繰り返される日本の政治家たちの台湾を独立した国家として認めるととれる発言、中国側はこれらに不信感がぬぐえない。
 日本にある原則と言論の自由、政治家の立場に対する国民の反応の違いが理解しにくいのだ。ロジックとして中国側の反応も理解でき、同じものを全然、別の方向から見ている感触がここでも再現されている。司会の田原総一朗さんは司会として中立の立場に立ってほしいという視聴者の声もあった。
 先週、駐華日本大使館井出公使の講演の中で、「外交官に求められる資質は」という質問に対して「1.語学力 2.相手を理解し、自分の考えを伝える論理性 3.論理だけでは不十分で、相手の感情を理解できる力 4.幅広い知識 5.最後は妥協できること」という回答を示されたが、溝を埋めることはかほどに難しい作業なのだ。
 双方に傍聴の学生もいて、最後はまずは活発な議論ができたことに満足だと締めくくられたていた。一歩一歩方向を間違えずに近寄っていけるといいですね。
中国語ですが下記で最初の部分が見られます。
http://news.phoenixtv.com/world/200703/0331_16_95816.shtml