旅で印象的だった人のこと

mklasohi2006-05-22

デスクトップを三峡でとった写真にする。三峡効果で、夏休みまでの仕事も乗り切れそう。
親切にしてくれた4人家族、エキセントリックなハルピンからの30代夫婦、敦煌にすむ友達と武漢人の中年男性二人連れ(けっこうハンサムでKarenさんがマイ・ボーイフレンドと呼んでいた)。船の中で見覚えた顔。
デッキに座って風をうけていたら、話しかけてきたおじさんは河北省の唐山からの旅行者だった。1976年に震度8の大きな地震を体験した都市だ。その人はそのとき、11歳、24万人もの人が亡くなったそうだ。その年は周恩来朱徳、そして毛沢東という中国の偉大なリーダーが相次いで亡くなっている。リーダーの死と大災害を結びつける人もいるそうだ。Karenさんもこの地震のことは知っていた。彼女の生まれた年だからだ。地震から30年。今年7月28日に胡錦涛主席も出席する大きな記念行事があるとしきりと唐山市にと誘ってくれた。リーダーたちの死後、そこから始まる4人組逮捕、改革解放を考えると余計に感慨無量だろう。
もう一人はガイドさん。Karenさんに説明するため、中国語の説明を聞き、不明なところは聞きなおす。丁寧に説明してくれるいい人なのだが、仕事となると余計な買い物を持ってくる。白帝城ではロープウェイに乗れとか、150元は払って三峡ダムの放水を見たほうがいいとか。その度ごとに、誇張されているもの、不要なものは何か、を見抜かなければならない。
ダム放水見学のオプショナルツアーは早朝下船して車に乗り換え、放水や記念公園を見て、10時半には宜昌につくというもの。そのまま船に乗っていると、宜昌につくのは早くても3時、遅い場合は夕方6時になると言うことだった。でも船で下ろうというのがこの旅のメインアイディアなのだからとシンプルな思いを貫く。
あれれ、宜昌の岸がデッキから見えてきたのは12時半。1時過ぎには岸に上がった。車で一足先に着いていたガイドさんが迎えに来て、ガイドに対する評価シートにサインして欲しいと言う。満足・不満足にチェックをいれるのも面倒だったからサインだけして返した。彼女が自分で書き込むだろう。私が欲しかったものはちゃんと手にした。その勝負に勝ちさえすればいい。

三峡ダム自体はおととい5月20日最後のコンクリート注入式があって、完成。CCTVニュースがその模様を伝えている。http://news.sina.com.cn/z/sanxiajc/index.shtml
別のサイトで読んだ反対派が成功に導いたという記事も面白い。反対意見とその処置が整理されています。file://C:\Documents and Settings\Owner\My Documents\感谢三峡工程的反对者们_腾讯新闻说吧.htm なんだかダムにはまってる(笑)