そろそろお仕事

歌舞伎の太鼓のような、つまり芝居がかったまでの、急転直下的な、雷が鳴って、ザーッと雨が降った。おとといも、こんな音のする雨だった。空が東湖の上に続いているせいだろう、東京とは違った雷の音、雨の音。
連休は終わったが、授業の無い日なので、雨の中、外に出なかった。作文の添削や準備などまとめてせよという日である。だが、どうも、今日はエンジンがかからなかった。調査報告書の日本語チェックがやっと終わった。
ぼんやりする時と気違いじみて仕事をするときの落差が激しい。そういう風に追い込まれることに、ちょっと心身、尻込みしているのだろう。少し仕事をして手を休めると、窓の外の景色は薄い緑色の墨絵のようでぼうっと美しかった。