中国武術な夜

サンドイッチを片手に、頼まれた仕事をし、7時に東キャンパスの大教室に間に合うように行く。今夜は李連傑主演「霍元甲」が上映されるから一緒に見ましょうと学生に誘われていた。日本ではジェット・リー主演「SPRIT」ですね。カンフー映画だというぐらいで殆どなんの予備知識もなく、5月に武漢にも来ると噂の人気歌手周傑倫が歌う主題歌を聞きたいということがむしろ動機だったぐらい。
李連傑の技と演技で描かれる「強い人の中にもある弱い部分」、「死と再生と死」、勝つことにしか興味が無かった主人公・霍元甲が最も愛するものを失うことによって知る真理…など興味深く見ていた。
今夜の映画会は、電気学科武術協会の主催で、上映の前にコーチによる型の披露やビデオによる紹介などもあった。一番前で見ていたためもあって、上映後、武術部の人たちに今回の企画の感想を聞かせてくれと頼まれてしまった。う。うまく言うのは難しい…
 自己鍛錬であり、様式を備えた中国武術は単なる闘いの技ではなく、京劇が中国の国粋と言われるが、武術も同じだという印象をもったのは確か。ラストシーン、星空の下で太極拳の型を見せる李連傑の動きは神々しいほど美しい…。