中国の不思議な役人

1年生の授業も始まった。彼らの白紙の頭脳に、「こんにちは・・・ありがとう・・・終わりましょう」と、書き込む・・。
夕方、相互学習の意味も含めて3年生3人と読書会。そのあと、彼らと校門の近くにある新疆ラーメンのお店にいく。女の人はまるでカルメンのような黒いベールをかぶっているし、男の人はつばのない白い小さい帽子を頭に載せている。麺を持ってきてくれるのは、10歳ぐらいの男の子で、かれも同じ帽子をかぶっていて、「2元のお返しです」とお勘定もやる。「焼き卵」と頼むとフライパンごといりたて卵を持ってきて麺に乗せてくれる。清真教というのはイスラム教の1つだそうだが、白い壁に「清真教では飲酒が禁じられています」とペンキで書いてあった。
秋がひっそりと身を包む。一人の部屋で、TVからバルトークの「中国の不思議な役人」が聞こえてきて、ふとどこか昔へ連れ戻される。