仕事してます その2

 日曜の晩は、4年生の卒論中間発表会で、夕方6時半から10時近くまで、発表者の緊張は続いた。
三島由紀夫天皇論」、「川端康成の美意識」といった文学論から、「日中夫婦呼称の対比」、「日本での漢字受容の変遷」、「自殺率の高さから見る日本の社会」、「宮崎駿の思想の軌跡」、「宗教と日本企業」といった社会学的なもの、言語学的アプローチなど、学生の興味によってテーマもさまざま。「日本人のパチンコ道」というテーマを選び、パチンコ台まで詳しく解説して、助教授にこれはいらないと指摘された女子学生もいたが。ここから方向性を絞り、軌道修正やテーマの見直しなどをする。
 そのほとんどが一度も行ったことのない国・日本について、アサヒ・ドットコム等を読みこなし、図書館やインターネットを通じて資料を集め理解し真剣に取り組んでいる。
 こんな学生達が日本に行くことができたら、日本人の中国に対する印象も変わるだろうと思う。