シンデレラ

mklasohi2005-04-25


仕事のことも書けと檄をいただきましたので、たまには本業の様子を。
「まで」と「までに」の違いは学習者にはわかりにくい。「なければなりません」も1年生の今日の学習項目。そこで、簡単に説明したあと、
 「シンデレラは、いじわるなままははとおねえさんといっしょに住んでいました・・・シンデレラもおしろのパーティーにいきたいです。」語彙も文法もほぼ既習ものだけ。初級では基本的に「です・ます」体を使う。「・・・魔法使いのおばあさんが来ました。かぼちゃを馬車にかえて、いいました。『シンデレラ、12時までにかえってきてください。』シンデレラは、12時までに帰らなければなりません。」 ここで「おぉう〜」という納得の声が上がる。 理解できたところで練習に移ろうとすると、「続きを話してくださ〜い」という。初めて聞く日本語のシンデレラは新鮮な体験なのだ。かくして舞踏会の夜は更け・・・二人は結婚。幸せに暮らしましたとさ。
 目を輝かせて日本語に聞き入ってくれた学生たちは、4年をかけて、きっと日中摩擦の中でも強く賢く冷静に問題を処理する日本語力を身につけ、国際社会へ出て行ってくれると思う。

   写真:寮へ戻っていく人の波。東キャンパスは新しくて並木が育っていない