寧波の旅

mklasohi2015-05-26

土日、上海歴史散歩会に参加し寧波に行ってきました。
上海からバスで4時間ぐらい。今回は、東華大学陳祖恩教授のご案内ルートで道元禅師や栄西禅師の学んだ天童寺や鑑真和上が潮が適うのをまって逗留したとされる阿育王寺など、日中友好交流史に関係したスポットと寧波外灘や、寧波博物館でした。
私は古い街が好きなので寧波の老街の天一閣という私人の文庫や、城隍廟など老街にいけなかったのがやや残念でしたが、会の方が心をkめて下見してくださった海の町の海鮮料理はどれも日本人の口に合うお料理で、桜貝のお料理やマテガイの焼き物などおいしかった。本当にそうした準備のご苦労に頭の下がる思いでした。

もうひとつ私の心に残ったのは、主に目の不自由な女性が語って聞かせた「唱新聞」という民間の伝承芸。その昔、文盲の人も多く字の読めない人達がニュースを聞く手段でもあったろうし、盲人の人たちの収入源だったようです。つまり口伝のニュース語りです。

上海人は寧波語が聞き取れ、寧波人は上海語が聞き取れると言われますが呉儂軟語(呉の柔らかいことば)と形容される上海語に対して「石骨鉄硬」と称される硬い寧波語。そういうことばで語られる街角のニュースを想像し聞きたいと思いました。


ただ、後で調べると寧波は日本軍が細菌戦を行った場所でもあったらしく、
仏教を教えてもらった土地でそのような残虐な愚行が行われたとは、

友好だけに終わらないこの歴史を海風は許してくれるのだろうか…