冬の星座

mklasohi2015-01-30


日本語教育の大御所佐々木瑞枝先生にお誘いを受け女二人旅で万座温泉へ行ってきました。
標高1800メートル雪山を眺めながらの露天硫黄温泉。ダイヤモンドダストを眺めながらの朝食、夜のしじまに登りゆく湯けむり。

夜は温泉ライブの初体験しました。浴衣にちゃんちゃんこ姿(笑)で男性歌手のかたと夫婦デユオの方の歌をきいたのですが、それがなかなか別の温泉たいけん。
冬の歌を歌いましょうということで「冬の星座」を何十年かぶりに聞いたのですが、
くすしき光とか、さゆる空とかこどものころ意味がわからず歌わされていた歌が、大人になって、木枯らしの途絶えた雪山の暖かな部屋の中で聞くと歌詞の美しさがよくわかる。空への近さもあって頭上に巡る美しい星座に思いを馳せました。

それと驚いたのが、温泉宿の多言語社会ぶり。お客さんの中にもさまざまな国の人がいるようでしたが、そこではなくて、従業員のひとたちの多言語ぶり。中国の留学生、モンゴルからの海外研修生、オハイオ出身佐世保で日本語を学んだというアメリカ人男性たちがホール係さんやウェルカム玄関係などとして働いている。ワーキングホリデーということか、スキーができる時間があったり、温泉にも入れて、深夜の温泉にはさまざまな言語が星の動きのように散りばめられている。その安い労働力のおかげで私たちも安く泊まれるという仕組み。
そういう社会経済システムはプラスの面ばかりでともいえないのかもしれませんが、湯上りに中国人の女の子におやすみなさいと言われたり、アメリカンガイが横須賀のネービーで日本語を学んだと聞いて、昔の日本学校時代のこわーい先輩がそこで教えていたっけと思い出したり…
多言語コミュニケーションの場、人と人との交流の場というのは基本的によいものだと思います。

雪山をおりてきたら今日は東京は大雪。昼過ぎには雨に変わるという予報、昼過ぎには雨には変わるというけれど…

夜の星座のように世界が秩序と個性を保って回っていきますように!