「此岸桜姿」

昨夜は復旦系友人の小さいお集まり呼んでいただき、中国文人的おもてなしをうけました。

宴もたけなわお客3人ひとりひとりに即興で題字のような4字の書を書いてくださり、たとえば新聞界のかたは「真人正言」、わたしは「此岸桜姿」でした。

「桜姿」は「英姿」と同じ音。つまり、こちらの岸でしっかりと咲く桜。こちらの岸は上海とか中国の意、「河のさき」の縁語にもなります。昔ならここで漢詩を詠み合ったりもするのでしょう。両手を広げるほど大きな表装にしていただきました。

武漢から上海に移ることに決めた時、友人が送ってくれた本にあった聖書の「置かれたところで咲きなさい」ということばが思い出されました。

また、上海に戻ってきて嬉しいのは、朝の小鳥のさえずり。
武漢の森の大学の中に住んでいると、毎年早春に美しい小鳥の声に朝起こされ、それが幸せでした。そこを離れるとき、あの鳥の声が聞けなくなるんだなと思ったのですが、上海の都心ながら住いは大きな公園に近いせいか、同じような春告げ鳥の声が聞こえてきます。

月曜日からは早起き鳥の生活。

この岸で桜に花を咲かせましょう(笑)