魔都から霧都へ

魔都が霧都へ、などときれいな言い換えがされています。
朝は見た目はガスっていましたが、午後には140mμ台に下がってきて久しぶりにシーツを洗濯、外にひらひら干しています。

今週は免許の試験のために授業を休みたいと言ってきた3年生にもダメ出しをしました。これほど空気が汚染されているのに、中国の学生たちにはあまり危機感がありません。
一方、本来土曜日の夜、韓国人の学生たちと上海の韓国人街で食事をする予定でしたが、500mμ有毒の予報に、
先生今週は外に出るのは危険です、と韓国人の学生は言い取りやめました。

ここ数日、実際、目や呼吸の苦しさ具合で、空気の汚れがわかると言う貴重なカナリア体験を身をもってしました。昼間670mμまで上がった金曜の晩は、ずっと窓を閉め切っていたにも関わらず
喉のいがらぽっさで目が覚め不安を感じるといった具合でした。
今日は空気が澄んでくるのが呼吸でわかりました。これは、一度きりの「貴重な体験で終わってほしいものです。

さて、pm2.5の実際の中国語訳は「細顆粒物」ですが、他の訳例(冗談)が飛び交っています。

公霧源 (公務員と同音・灰色?)
塵疾思汗 (チンギスハンと同音・埃の病気で冷汗)
塵世美 (戯曲の中にでてくる忘恩・妻を捨てた薄情男・陳士美と同音)
塵慣吸 (美人スター達との猥褻写真で問題になった「陳冠希」と同音・埃は吸い慣れた)
喂人民服霧 (為人民服務と同音・人民に霧を与える)

中国人はこうやって なんでもダジャレに変えて、ざれ歌を口ずさみ、笑い飛ばして生きてきたんだなぁと思います。庶民のやるせない知恵。

そんなわけで家にいること、自炊が増えて、水の使用も増えました。
今日4Lの水のペットボトルを売ると、一本3角だよ、と言われ、8つで2元と4角。一人暮らしで一か月5元にはなりそうですね。

魔都のエコな暮らし。