踊るおとなたち

踊る大人たち―以前も書いたことがありますが、中国の特徴は夜7時か8時ごろから大人が外で遊ぶ。太極拳二胡・京劇(漢劇)ということもあるけれど、主流は社交ダンスか女性ばかりのモダン(?)ダンス。みんなで踊る。かかなり健康的で楽しんでいる様子。
それは日本より帰宅が早いせいであり(基本残業はしない)、日本のように会社の帰りにバタバタと時間に追いかけられておけいこごとに寄るというのではなく、家に戻って晩御飯を食べて、さぁ団地や地域の人たちと一緒におどりましょう、そんな感じ。
昨日は道の角、美容室の明るい明りの前でおとなたちが社交ダンスをしていた。

Shall we dance? と、賞なんて目指さない。
(わたしもそうですが;)日本人はやるからには何かを目指して、つい釈迦力になりがち。踊って発散して健康にいい。そんな欲無き踊り。

このところ通っているマッサージ工作室の中医の先生が血管は伸ばしてみれば、地球を二周半するほどの長さで、そこに血液を送りこんでいるのは心臓、心臓を動かしているのが「元気」。元気を養うことが大切で、一つには11時前に寝ること。お昼も12時台に10分でいいから昼寝をすること、夜11時をすぎると「なんとか」(専門用語・笑)が動き出す、その時間に休まなかったらダメだ。一人っ子政策で、一人の子どもが4人の親をみることは難しいから、政府も病気にならない人づくりのために、力を入れている、
とおっしゃるを横になって、ふむ、ふむ頷く。
 早めの午後にいくと案外頸椎で通っている若い女性が多いことに驚く。横顔のとても美しいお姉さんが私と同じようにPCで首を痛めたと言ってやってきている。そして本を読みながら赤外線に当たり、かっこいい人だなぁと注目していると治療中まとめ上げた髪をおろして颯爽と、尻あがりの武漢語で去っていく。
隣の治療台の人をみるとついこの方はどこが悪いんだろう、どうしましたかと聞いてしまう私。

…何も目指さない、欲無き踊りもいいですね。 まずは11時前に寝ること。