夏模様
用事があって2年の班長さんHさんに会い、一緒にお昼を食べた。
一品ずつ選びましょうというと、「茄子の炒め物」にします、と。2年前の卒業生Z君もこれが好きだったなぁと思い出す。
あら、もしかしたら、私のおごりということで遠慮したのかな2人とも。上海の航空会社に勤めているZ君の顔が思い出される。
よちよち歩きの男の子が寄って来た。お母さんはお茶碗を持って追いかけて食べさせようとする。
「姐姐(ジエジエ)」(おねえちゃん)と班長さんに声をかけた。
小さくても男の子って、可愛いお姉さんをみると声をかけるのね、と笑うと、「ほら、早くご飯を食べてね。」
「弟もこんなでした」とHさん。
彼女の家は武漢から2時間ぐらい。魚の養殖場をしているのだそうだ。後ろに川があり、前に養殖池があるから涼しいですよ。どうぞ遊びにきてください。
8歳下に弟がいるから、今、留学はせず、働いて自分で日本に行きたいのだそうだ。中国で兄弟がいる人は珍しい。いるとこのくらい年が離れていたりする。可愛いHさんがじつはしっかりしたお姉さんなのだ。
木漏れ日がまぶしく、運動場の向こうには白い雲。