風向き

猟奇的な彼女似の中国の博士の友達がチャットで教えてくれたのですが、最近中国のドラマで日本人の描かれ方が良くなっているということ。「小多鶴」というドラマです。

早速第三話まで見てみましたが、確かに驚くばかりでした。中国ドラマの日本人といえば60数年前の「日本鬼子」残虐な姿ばかり。
それが、もちろんそのことは否定されてはいないながら、ドラマにでてくる多鶴の「桜の花のように美しく優しい日本子女」に罪はない、日本人民も戦争によって家族の離散や肉親の死、数奇な運命に翻弄されることになった人々がいるということが語られているようなのです。
物語りは第二次大戦後の中国東北部で開拓団から馬賊で連れ去れ売りとばされようとした日本の少女多鶴が助けてもらった一家の恩に報いるために三人のこどもを生むというお話しで、そこにその異人を含めた家族の混乱、中国の伝統、文革やらが絡みながらも、日本人と中国人の間に生まれる情感が感動的に盛り込まれており、中国にいて、抗日ドラマを知っている日本人には目を見張るばかりでしょう。
どのような力が動きはじめているのかは別として、互いの理解が深まるドラマになっていうようなら幸い、ですね。
ドラマはこちらでご覧になれます。「小姨多鹤」(中国語)
あらすじhttp://ent.sina.com.cn/v/2009-03-27/18592443138.shtml