贋金使い

先日バスに乗ったときのこと。1元コインを投入口に入れると、大当たりみたいな音がして、横からコロンと戻ってくると同時に運転手さんに「偽コインだよ」と言われた。ええ?そんなばかなと思いながらも、すぐさま別のコインを出して払った。どこでもらったか、定かでない。
 中国はニセ札が日常的に出回っているから、100元、50元はかならずレジではこれ見よがしに透かして見られるし、自分でも一応確認していた。以前ツアーで中国人参加者がみやげ物屋で50元の偽札をもらったと見せてくれたことがあった。いかにも一目で分かるへたっぴなお札だった。それよりずっと技術の高いものも出回っているらしいが、まさか1元硬貨までニセモノがうろついているとは思わなかった。
店の人に偽コインはどう見分けるのと聞いてみたら、偽コインのほうがツルツル不自然に光っていると言う。古びてきてもこの光沢?触るとわかるという話もある。確かにゲームセンターのコインのような安っぽい感じもする。 
ま、一元損するぐらいならたいしたことはないが、バスの運転手さんに贋金使いのように大きい声で言われるのはね。日常茶飯事なのか「当たりだよ、お客さん」ぐらいのトーンではあったが。
 それにしても、武漢のバスは日本のようなつり銭返却装置はなく、細かいお金の持ち合わせがない時など、自分で後の人からお釣り分回収しなければならないのに、贋金探知機はついているってわけさ!