箒星に乗って

1時間半の大学院のためのノートを用意する。フロントページはもってないのでワードで。日本の古典と漢籍の影響をほんの少しだけ。昔乗っていた自転車に久しぶりに乗ってみる気分。
 楊君が3ヶ月、北京の大新聞に実習に行くことになった。急に決まったそうだ。他大のジャーナリズム専攻、武漢のメディアで実習できるかどうかと危ぶんでいた彼だ。よかったね。今夜、首都・北京に向かう夜行列車が冒険旅行の始まり。
 実は、先夜インターネットカフェから画像で現われたとき、あまりにも重い勉強の重圧に、幾たびも溜息を吐いていた。こんな努力家が放心したくなるほどの競争の熾烈さを可哀相に思った。中国は膨れ上がる競争とそれによってもたらされる歪をその発展の懐に抱えて行かなければならない。
 人の努力はそれぞれの形で報われる。たとえほうき星の放物線の先のこととしても。